山代温泉・片山津温泉

先人の美意識が息づく再興九谷の拠点

山代は吉田屋窯が築かれ、再興九谷の拠点となった地。窯元の店構えや宿の器遣いなど、まちをめぐれば伝統の美意識が随所に感じられる。山代から車を走らせること約15分、湖畔に広がる片山津温泉へも足をのばしたい。

旅のアドバイス
九谷焼窯跡展示館での作陶体験は本格的な手順で行うため2時間はみておきたい。
九谷焼窯跡展示館 九谷焼窯跡展示館

再興九谷吉田屋窯の窯跡が見学できる展示館。九谷焼作家の指導で蹴ロクロ(1500円〜、所要約2時間)、絵付け(2000円〜、所要約1時間30分)といった本格的な制作体験ができる。

TEL 0761-77-0020/加賀市山代温泉19-101-9
入館310円/9〜17時/火曜休(祝日は営業)

九谷焼窯元 須田菁華 九谷焼窯元 須田菁華

明治39年(1906)開窯、大正時代には芸術家・北大路魯山人が訪れ、初代のもと陶芸修行をしたことで知られる。現在の主人は4代目。趣ある店内には染付けの器などオリジナル商品が並ぶ。

TEL 0761-76-0008/加賀市山代温泉東山町4
9時〜17時30分/不定休

うつわ蔵 うつわ蔵

北大路魯山人ゆかりの宿「あらや滔々庵」が経営する九谷焼の店。建物は明治時代の土蔵を改装したもので、モダンな雰囲気が漂う。地元作家による九谷焼のほか、山中漆器も揃えている。

TEL 0761-77-1919/加賀市山代温泉通り1-3
9時30分〜17時/木曜休

魯山人寓居跡「いろは草庵」 魯山人寓居跡「いろは草庵」

料理研究家、芸術家として名を馳せた北大路魯山人が山代で陶芸を学んだ折の寓居跡が展示館として公開されている。魯山人と旅館の旦那衆が語り合った囲炉裏跡が当時の面影を伝えている。

TEL 0761-77-7111/加賀市山代温泉18-5 入館500円/9〜17時/水曜休(祝日の場合は開館)

はづちを楽堂 はづちを楽堂

カフェ「はづちを茶店」、みやげ処「丹塗り屋」(9〜18時)、イベントを行う「寿座」の3棟からなる文化交流施設。はづちを茶店では野菜カレー850円、きき酒セット600円などを九谷焼の器で楽しめる。

TEL 0761-77-8270/加賀市山代温泉18-59-1
はづちを茶店は7〜18時/水曜休

山代温泉浴殿 山代温泉浴殿

地元では総湯とよばれる温泉施設。1階が男湯、2階が女湯で、それぞれ円形の浴槽が2つずつある。湯上りには約8時間かけて茹で、温泉成分がたっぷり浸透した温泉たまご1個55円をどうぞ。

TEL 0761-76-0144/加賀市山代温泉18-128
入浴370円/6〜22時/第2水曜の9〜15時、第4水曜休

中谷宇吉郎雪の科学館 中谷宇吉郎雪の科学館

片山津は雪氷科学者・中谷宇吉郎生誕の地。博士は幼少の頃、九谷焼の名工・浅井一亳宅へ預けられた体験をもち、九谷の世界にもゆかりある人物。科学館ではその生い立ちや人となり、研究世界を紹介。

TEL 0761-75-3323/加賀市潮津町イ106
入館500円/9〜17時(入館は〜16時30分)
水曜休(祝日の場合は開館)

湯の元公園 湯の元公園

柴山潟のほとりに整備された公園。湖には桟橋がかけられ、中央に立てられた浮御堂まで湖上散歩が楽しめる。日に15回、湖中央から高さ70mもの大噴水が吹き上がり、夜にはライトアップも。

TEL 0761-74-1123(片山津温泉観光協会)/見学自由

山代温泉・片山津温泉までのアクセス

山代温泉マップ 片山津温泉マップ

◆電車&バス

JR加賀温泉駅から加賀温泉バスを利用。山代は山中温泉行きでバス停山代温泉東口下車、片山津は片山津温泉行きでバス停片山津温泉下車

加賀めぐりには、JR加賀温泉駅を起点に観光スポットをめぐる周遊バスCANBUS(キャン・バス)が便利。

◆車

加賀ICから山代へは約7km、片山津へは片山津ICから約5km

PAGETOPTOP > 九谷の里めぐり > 山代温泉・片山津温泉