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農産物ができるまで

  小松市は県内最大のトマトの産地です。「ハウス桃太郎」を中心に栽培し、5月初旬から11月下旬まで、年間約1,700トンを県内外に出荷しています。小松のトマトは、実がしっかりしていて甘味があると評判です。実際にハウスの中に入って新鮮なトマトを収穫して食べたり、後片付けまでを体験すると、トマト嫌いの子供でもトマト好きに変わります。

1. まず土を入れたトレーに2mmほどのトマトの小さなタネをまきます。芽が出てある程度生長してくると、病気に強い品種のトマトの根と美味しい実をつけてくれる品種のトマトを合体させる「接木」と呼ばれる作業を行います。茎をカミソリで斜めに切り、切った部分をくっつけてクリップでとめます。1週間程度で切った部分がくっついてひとつのトマトの苗になります。

2. 苗の花が咲き始めるくらいに育ってきたら、今度はビニールハウスの中に植え替えます。トマトは生長すると、主枝と葉の間から「側枝」というわき芽が出てきて、どんどん伸びていきます。これをそのままにしておくと栄養分が十分に行き渡らなくなって実がつきにくくなりので、側枝は摘み取っていきます。

3. 多くの植物は、虫の助けによって花粉を運んでもらい受粉しますが、トマトの花には虫に近寄ってもらうための蜜がありません。なのでトマト実らせるためには花に振動を与えて、花の中の花粉をめしべにつけてあげなければいけないのです。しかしこの方法だと手間がかかるうえに、中には受粉しない花もでてくることがあります。それでマルハナバチというハチを使った受粉の方法を使います。マルハナバチはある1種類の花の花粉の集め方をおぼえると、その花の花粉を集めようとする習性があります。その習性を利用して、マルハナバチに受粉を助けてもらうというわけです。

4. マルハナバチの巣箱をビニールハウス内においておくと、トマトの花のおしべをかじって花粉をだし、受粉をしてくれます。受粉すると花の子房が、膨らみ、時間が経つとだんだん赤みをおびてきます。収穫できるようになるまでの期間は温度によっても変わりますが、だいたい実がなりだしてから1ヶ月半くらいです。普段私たちが口にしているトマトは、農家の人たちとハチが協力して一所懸命作ったトマトなんですね。

1.

トマトができるまで

接木した苗

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トマトができるまで

トマトの花

トマトができるまで

3.

トマトができるまで

マルハナバチがトマトの受粉を助けてくれます。

4.

トマトができるまで

トマトの実が大きくなってきました。

トマトができるまで

里山の農産物

 里山とは人里に接した森林や山の事をいいます。簡単にいうといなかの森や山です。里山はもともとは自然の林でしたが、人が住みつくようになると必要な木に植え替えるなどして、徐々に人が利用しやすいように変えてきました。食料用の木の実や山菜、キノコも豊富に採れる場所です。
 里山では、昔から落葉や下草の採取が行われてきました。これらは堆肥の材料として用いられ,家畜舎で用いられた落葉や下草は厩肥となります。ともに良質の有機肥料で、これを作物に使うと化学肥料より美味しくて、より栄養価の高い物を作ることができるのです。また、里山から採れる薪や柴は大切な燃料となり、これらを燃やした後に残る木灰はリンやカリなどを含んだ無機肥料として農地に施されました。
 こういった豊かな自然と土壌に恵まれた里山は美味しい自然の恵みがいっぱいです。ここで、里山で採れる農産物を一部見てみましょう。

受入れ施設

本田農園

本田農園

トマト収穫体験
お口の中にふるさとの味が充満!! 本田農園では農業体験として生産されたフルーツトマトの収穫体験ができます。店頭に並んでいるトマトとは違い、畑で真っ赤になるまで育てたもぎたてのトマトの味はまた格別。直にトマトに触れることにより収穫の喜びを味わってもらい、またトマト収穫後の片付けまで行ってもらうことで、生産者の作業行程の大変さを知ることができます。

■体験期間(詳しい日程や内容はお問い合わせ下さい)
■住所 /石川県小松市古府町亥104
■TEL・FAX/0761-47-2498
■E-mail/m-born@tvk.ne.jp

栗

ブナの仲間で、梅雨のころにさく花は、甘くて生ぐさいような、独特なにおいがします。果じゅ園でさいばいされているほか、野生のものもあります。野生のクリは、実が小さく、シバグリやヤマグリとよばれるものです。

柿

秋の味覚の代表といえば真っ赤な柿。柿にはビタミンCがいっぱい含まれています。ほかにも、ビタミンK、B1、B2、カロチン、タンニン、ミネラルなどを多く含み、「柿が赤くなれば、医者が青くなる」という言葉があるほど、栄養価の高い果物です。

カボチャ

カボチャ

里山の畑でよく栽培されているのがカボチャ。原産地はアメリカ大陸で、日本には17世紀ごろにやってきました。カンボジアからやってきたので、「カボチャ」と呼ばれるようになったといわれています。

シイタケ

シイタケ

食卓に上る機会も多いシイタケ。シイタケは最もよく知られたキノコの一つでクヌギやシイ、ナラ、クリなどの広葉樹の枯れ木に生えることが多いです。歯触りが良く、おいしいキノコです。

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